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加賀市リスキリング講座受講支援事業とは?

「デジタル化に取り組みたいが、何から学べばいいかわからない」「従業員のリスキリングに費用をかけづらい」——そんな加賀市内の事業者のために、市がオンライン学習サービス「Udemy Business」の受講ライセンスを無償で提供する支援制度です。現金を交付する補助金とは異なる仕組みのため、制度の内容と申請の流れを、石川県内に事務所を構える行政書士法人がわかりやすく解説します。

最終更新日: 2026.08.21|監修: 行政書士法人クロノス(代表社員 黒川光智)

どんな支援?(制度概要)

加賀市リスキリング講座受講支援事業は、生産性の向上や新たな事業展開に対応できるデジタル人材の育成を目的として、加賀市がオンライン学習動画プラットフォーム「Udemy Business」の受講ライセンスを、市内事業者に無償で提供する支援制度です。

一般的な補助金のように経費の一部を後から補助するのではなく、市が契約しているUdemy Businessの受講権限(ライセンス)そのものを無償で交付する仕組みです。そのため、いったん経費を立て替えて後日補助金を受け取るという流れはなく、ライセンスの交付を受けたその時点から、追加費用なしでオンライン講座を受講できます。

項目内容
正式名称加賀市リスキリング講座受講支援事業
実施機関加賀市(商工課)
支援内容Udemy Businessの受講ライセンスを無償で交付
受講者1人あたりのライセンス1つ
1事業所あたりの上限ライセンス数常用雇用従業員数等により市(総合管理者)が決定(うち1つはグループ管理者用)
利用料金無償(通信費等は受講者負担)
受付期間令和8年6月3日〜令和9年2月19日(先着順)

支援の種類(講座受講支援と伴走型支援)

加賀市の公式ページ「【R8年度】リスキリングを推進する企業を応援します」では、性質の異なる2つの取り組みが案内されています。本記事で詳しく解説するのは、このうち多くの市内事業者が対象となり得る「1. リスキリング講座受講支援」です。

1. リスキリング講座受講支援(本記事のメイン)

市内事業者がUdemy Businessの受講ライセンスの交付を受け、オンラインでリスキリング講座を受講できる制度です。募集要領に定める要件を満たせば申請できます。

2. 伴走型支援によるDXモデル事業所創出(参考)

選定された企業を対象に、専門家派遣によるDX推進の伴走支援を行う別枠の取り組みです。令和8年度分の募集期間(令和8年6月16日〜30日、書類締切)はすでに終了しています。次年度以降の実施有無や要件は加賀市商工課にご確認ください。本記事では詳細を扱いません。

対象となる事業者・要件

「加賀市リスキリング講座受講事業所募集要領」では、次のすべての要件を満たす事業者が対象とされています。

  • 交付申請日において、市内に事務所・事業所・工場その他の事業活動拠点を有する事業者であること(個人事業主は、加賀市民であるか、市内に事業所等を有する者であること)
  • 受講する従業員等が、受講期間を通じて計画的にオンライン学習を受講する意欲を有していること
  • 受講者の氏名・メールアドレス等の情報を市が取得・管理すること、学習状況を統計的に整理して市の施策検討に利用することなどを承諾できる事業者であること
  • 暴力団関係者や、これらと密接な関係にある事業者
  • 性風俗関連特殊営業またはこれに係る接客業務受託営業を行う者
  • 政党その他の政治団体、宗教上の組織または団体

業種や資本金・従業員数による制限は、公式資料には明記されていません。自社が対象になるか判断に迷う場合は、断定せず加賀市商工課へ事前にご確認ください。

受講できる講座の内容

提供されるのは、Udemy Business上の学習コンテンツをもとにした次の3種類の講座です。

  • 必修講座: 加賀市のDX人材リスキリング促進事業についてとDXの概要を学ぶ講座(受講者は全て受講)
  • 推奨講座: 市があらかじめ設定した、デジタル化・DXで解決したい経営課題に応じて選択する講座(必修講座に加え、推奨講座またはその他の講座から少なくとも1つを受講)
  • その他の講座: 経営課題に応じた幅広い学びのニーズに対応するコンテンツ(提供数の上限なし)

受講期間は市が定める期間で、ライセンスの有効期限は原則として交付があった日の属する年度の末日まで(市長が別途期限を設定した場合はその期限まで)です。有効期限を過ぎると自動的に失効します。

受付期間・スケジュール

項目内容
受付期間(令和8年度分)令和8年6月3日(水曜日)〜令和9年2月19日(金曜日)
申請方法加賀市公式ページの専用フォーム(オンライン入力)から申請
アカウント発行の順序原則先着順。想定アカウント数を超える場合は期間内でも募集を終了することがある

申請期間は年度ごとに市が定める期限までとされており、受付は先着順です。想定アカウント数に達した場合は、受付期間の終了日(令和9年2月19日)を待たずに募集が締め切られる可能性があるため、利用を検討している場合は早めに申請することをおすすめします。

申請の流れ

1

制度内容の確認・社内での受講計画の検討

対象要件を満たすか確認し、どの従業員に受講させるか、どの講座を受講させたいかを社内で検討します。

2

グループ管理者の選定

受講事業所内で、自社の受講者の学習状況を管理する「グループ管理者」を決めておきます(受講者と兼任可)。

3

加賀市公式ページの専用フォームから申請

加賀市公式ページに掲載された専用フォームに必要事項を入力して申請します。

4

市による審査

加賀市が申請内容を審査し、応募資格を満たしているか、添付書類等に不備がないかを確認します。

5

交付決定の通知

受講アカウントを交付することが決定すると、申請者にメールで通知され、受講アカウントが発行されます。

6

受講者へのアカウント登録案内

市から受講者宛にUdemy Businessのアカウント登録に関する招待メールが送付されます。氏名・メールアドレス・パスワード等を登録します。

7

受講開始

アカウント登録後、必修講座を中心に計画的に受講を進めます。招待メール受信後1か月以内に登録しないと、申し込みを取り下げたものとみなされる点に注意が必要です。

申請前に押さえておきたいポイント

現金の補助金ではない

この制度は、経費の一部を後から現金で補助するものではなく、Udemy Businessの受講ライセンスそのものを無償で提供する仕組みです。混同しないよう注意してください。

先着順のため早めの申請が安心

受付期間は令和9年2月19日までですが、アカウント発行は先着順です。想定アカウント数に達すると期間内でも募集が終了する可能性があるため、利用を検討しているなら早めの申請をおすすめします。

1事業所あたりのライセンス上限は個別決定

受講者1人につきライセンス1つですが、1事業所あたりの上限交付数は、常用雇用従業員数等をもとに市が個別に決定します。具体的な上限数は公式資料に明記されていないため、多人数での利用を検討している場合は事前に加賀市商工課へ確認しておくと安心です。

ライセンスが取り消される場合がある

招待メール受信後1か月以内に未登録の場合、受講状況が著しく悪い場合、3か月間ログイン履歴がない場合、アカウントの譲渡・共有や利用規約違反があった場合などは、事前通告なくライセンスが取り消されることがあります。

注意点

  • 本記事は令和8年(2026年)8月時点で加賀市公式ページ「【R8年度】リスキリングを推進する企業を応援します」、および公開版の「加賀市リスキリング講座受講支援事業実施要領」「加賀市リスキリング講座受講事業所募集要領」に基づきます。最新情報は必ず加賀市公式ページでご確認ください。
  • アカウントの発行は先着順であり、想定アカウント数に達した場合は受付期間(令和9年2月19日まで)内であっても募集を終了することがあります。
  • 1事業所あたりのライセンス交付数の上限は、常用雇用従業員数等をもとに加賀市が個別に決定するとされており、具体的な上限数は公式資料に記載がありません。申請前に加賀市商工課へご確認ください。
  • ライセンスの交付を受けても、招待メール受信後1か月以内にアカウント登録をしない場合や、受講状況が著しく悪い場合などは、事前通告なくライセンスが取り消されることがあります。
  • 本事業とは別に、選定企業向けの専門家派遣型支援(伴走型支援によるDXモデル事業所創出)も実施されていますが、令和8年度分の募集期間(令和8年6月16日〜30日、書類締切)はすでに終了しています。次年度以降の実施有無は加賀市商工課にご確認ください。
  • ライセンスの交付自体は無償ですが、受講にあたって発生する通信費等は申請者(受講事業所)の負担です。

よくある質問

Qこの支援制度はどんな内容ですか。現金がもらえる補助金ですか。

現金を交付する補助金ではありません。加賀市内の事業者が、オンライン学習サービス「Udemy Business」の受講ライセンスを無償で利用できる支援制度です。ライセンスの交付自体に費用はかかりませんが、受講にあたっての通信費等は事業者負担となります。

Q対象になるのはどんな事業者ですか。

加賀市内に事務所・事業所・工場などの事業活動拠点を有する事業者が対象です。個人事業主の場合は、加賀市民であるか、市内に事業所等を有していることが要件です。業種や従業員数による制限は公式資料に記載がありません。

Q1つの事業所で何人まで受講できますか。

受講者1人につき交付されるライセンスは1つです。1事業所あたりのライセンス交付数の上限は、常用雇用従業員数等をもとに加賀市が個別に決定するとされており、具体的な上限数は公式ページに明記されていません。申請前に加賀市商工課へご確認ください。

Qいつまでに申し込む必要がありますか。

令和8年度分の受付期間は令和8年6月3日から令和9年2月19日までです。ただし、アカウント発行は先着順であり、想定アカウント数に達した場合は期間内でも募集が終了することがあります。早めの申請をおすすめします。

Qどんな講座を受講できますか。

Udemy Business上のコンテンツから、加賀市のDX人材リスキリング促進事業とDXの概要を学ぶ必修講座、経営課題に応じて選ぶ推奨講座、そのほか受講者の学びのニーズに幅広く対応するその他の講座(提供数の上限なし)が用意されています。必修講座は全員が受講し、推奨講座・その他の講座からも少なくとも1つの受講が求められます。

Q途中で受講をやめたり、ライセンスが取り消されたりすることはありますか。

自社都合で受講を中止・変更する場合は市への申し出が必要です。また、招待メール受信後1か月以内にアカウント登録をしない場合、受講状況が著しく悪い場合、3か月間ログイン履歴がない場合、ライセンスの譲渡・共有やUdemy利用規約違反があった場合などは、事前通告なくライセンスが取り消されることがあります。

Q自分で申請するのと専門家に相談するのとではどちらがよいですか。

申請自体は加賀市公式ページの専用フォームから行えるシンプルな制度です。ただし、応募資格の確認や、他の補助金・人材育成支援策との組み合わせを検討したい場合は、行政書士などの専門家に相談すると自社にとっての活用方法を整理しやすくなります。

公式情報(一次情報)

本記事は上記の公式情報をもとに作成しています。申請にあたっては必ず最新の公募要領をご確認ください。

加賀市でのリスキリング推進をお考えの方へ

加賀市リスキリング講座受講支援事業は、市内事業者が費用をかけずにデジタル人材育成に取り組める支援制度ですが、応募資格の確認やライセンス数の見込み、他の支援策との組み合わせなど、事前に整理しておきたい点があります。石川県内に事務所を構える行政書士法人として、制度の理解から申請の準備まで、地域に根ざしてサポートいたします。まずはお気軽にご相談ください。